FXファンドは「あり」なのか

 FXは、外国為替市場の為替相場を利用して通貨の売買取引を行い、その為替差損益を求めていく金融商品で、少ない資金で投資が行えたり、24時間いつでも取引きが行えるなどの事から、現在では有名タレントを起用してテレビのCMや街頭広告で宣伝展開を行うなど、大変に人気のあるものになっています。

このように、人気の集まる金融商品には、ほとんど実用効果のない攻略法を情報商材として高額で販売するような悪質な商法などがはびこるという傾向があるのですが、そのしたFXを取り巻く状況の中で、とあるFXファンドが金融庁から警告を受けるという事例が発生しました。

FXのような投資取引の場合は、通常は投資家が自らの資金を使って取引きを行い、それを通じて利益をあげたり、時に損失を被ったりするものです。
しかし、この資金を他人に託して資産の運用をしてもらい、その利益を分け合うという投資手法も存在し、これを組織的に管理し、プロの投資家に資金を委ねて資産運用を行っていくものを「投資ファンド」と呼んでいます。

FXファンドとは、つまり、出資者から資金を募り、FX取引のプロが取引きを行って利益をだし、それを出資者へ還元するという仕組みのものになります。
FXは先のような状況から特に投資取引を知らない人たちからも人気が高く、また為替相場という少し難しそうなキーワードや、少ない資金から始められるという、硬軟が入り混じった内容から、始めてみたいという気持ちと難しそうだという気持ちが内発的に高くあるために、このようなFXファンドにも人気が集まっていることは事実です。

しかしながら、自分の大切な資金を他人にゆだねて資産運用を行うという事については、よく考えていく必要があるのではないかと思います。

金融庁から警告を受けたFXファンドは、プロの投資によっての資産運用である点、元本が減った場合には顧客からの中止判断が可能である点、超短期間売買取引であるスキャルピングトレードなので為替相場の急変動による毀損にも対応できる点、月配当率2.5%で年配当率30%の高配当率の点、などを宣伝文句にしていました。

また、出資者自らが他の出資者希望者を勧誘し、出資させた場合には販売奨励金と称した紹介料が4.5%も配当されると設定されていました。

実際にFX取引を自ら行っていれば、年の平均利益で10%を出すことすらも、非常に難しいという事が分かると思います。

それゆえ、これだけの利益を出資者に保証し、かつファンドとしての収益も上げ、その運営費も賄っていくという事を考えれば、このFXファンドの存在はほぼ不可能であることはすぐに理解できるのですが、多くの出資者がこの高配当、好条件に飛びついてしまい、結果的に大きな被害を被ってしまったのです。

このように、投資取引にはいわゆる「うまい話」というものが転がっていますが、しかし、そのほとんどがまがい物であると考えて差し支えないでしょう。
こうすることで資産を失うのであれば、自らで投資取引を行い、経験と学習を重ねて地道に資産を運用していくことをお勧めします。